いよいよ来月、令和５年10月1日からインボイス（適格請求書）制度が開始されます。インボイス制度では、消費税の仕入税額控除の要件として、請求書等への記載事項や保存等が必要となります。

そこで気になるのが、税務調査の際にインボイス制度がどのように取り扱われるかということになります。9月13日の日経新聞に掲載された国税庁長官のインタビュー記事では、『インボイス制度の税務調査について、従来と変わらず大口で悪質な事例に限定して実施する意向を示し、「軽微な記載のミスを確認するための調査はこれまでしてきていない。記載事項（の不備）をあげつらうような調査はしない」』と紹介されています。

また、第3回適格請求書等保存方式の円滑な導入等に係る関係政府省庁会議でも、まずはインボイス制度の定着を図ることが重要であり、柔軟に対応していくこと、を明らかにしています。